カリフォルニア通信

胸が踊るような何かを、カリフォルニアの空の下から。ロードバイクと写真と音楽と物理について。

特大セールでタイヤを買ったら5時間後にバーストした話 (1/2)

日本ではロードバイクの大型チェーン店としてY's Roadなどが見られますが、カリフォルニアのベイエリア周辺ではMike's Bikesというチェーン店をよく見かけます。

アメリカではそもそもマウンテンバイクの保有率が高いためスポーツ系を扱う自転車ショップを見かける回数が日本よりも多いのですが、こういった自転車ショップでは必ずと言っていいほどロードバイクを扱っています。

私はSpecialized専門店であるCognition Cycleryという小さなプロショップでバイクやウエアを購入しましたが、大型店の強みはそうした小さいショップにない膨大な品揃えです。本体はもちろんアクセサリから工具まで手に入るのでそうしたサイクルショップの種類を上手く使い分けられると欲しいものを適切に購入することができます。

http://mikesbikes.com/

 

大型店舗の値引きはすごい

さて本題。そのMike's Bikesでは今週Mega Saleを開催していて、アクセサリ類は全品15%OFF、ウエア類に至っては全品25%OFFという驚愕の値引き率でアイテムを購入することができます。店舗の前にはMEGA SALEの文字を大きく示す旗が何本もはためき、店の前の歩道にはテーブルとテントが並べられてシティサイクルMTBアイテムなど人気商品をたたき売りする。。。という珍しい光景となっていたわけですが、私もそれに群がるカスタマーの一人として突撃してきました。25%OFFとなればwiggleCRCなどの激安ネット通販も青ざめる価格となるはずです。

 

ということで購入

今回のお目当ては以前から買い換えたかったヘルメットとタイヤ、そして最近アクシデントにより消滅(ボトルをひっくり返して流出)したチェーンオイルです。ついでに新型ロードを眺めるのも目的のひとつでした。ということでMike's Bikes Palo Alto店(スタンフォード大学の近く)に行ってきました。シティサイクル向けアイテムが並ぶ店舗前のテントを無視してショップに入るとまず目についたのがこちら。

 な。。。なんと!!Specialized S-works Tarmac SL6のDi2完成車が展示してあります!まさかこれほど早くに実際に目にすることになるとは思っていなかったので興奮して写真を何枚も撮ってしまいました。ちなみにSL6は私が使っている型のSL4フレームの実質的な後継モデルとなります。さすがにS-worksは割引になっていませんでしたが、近所で2時間程度のライドに行くと必ず5台以上S-worksを見ることを考えるとこれもすぐに売れるのかもしれません。

他にも同じ価格帯のS-worksやノーマルSpecializedロードバイクシティサイクルの横に所狭しと並べてあってさすが大型店舗という感じでした。来店したのは今回が初めてではありませんでしたが前回はシーズンの変わり目であまり在庫がなかったため新シーズンのバイクを入荷した状態で実際に中に入ると驚きの連続でした。

同じ写真が1枚使われていますが雰囲気をツイートしたので気になる方はどうぞ。

 そんな光景を楽しみつつもお目当てのタイヤとヘルメットとオイルを手に入れて帰宅したのが11時頃。ラッキーなことにSpecialized Airnetの欲しかったホワイトMサイズを手に入れられた上に買ったものすべてが猛烈な値引き率だったので(Continental GP4000s2が39ドル!)テンションも爆上がりでした。

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タイヤを装着

写真がボケボケ&ノイジーですが( 一一)、帰宅後タイヤをすぐに交換しました。今まで使っていたのはSpecializedの練習用廉価タイヤだったので質の違いや軽さを楽しみつつ丁寧に取り付けます。後日タイヤ交換の記事を書けるようにと写真を撮りながらでしたが交換自体はすぐに終了。f:id:sterling-ym:20170827072221j:plain

実は25cタイヤ自体が初体験。なんとなく細いほうがかっこいい...?と思って使っていましたが時代の流れに乗り遅れないうちに25cに移行しました。

23cと25cは数値的には2mmの違いしかありませんが実際に取り付けてみるとタイヤの主張が激しくなり、かなり大きいようにも感じます。

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段階的に空気圧を上げながらタイヤとチューブを馴染ませたら完成。新ヘルメットと新タイヤでシェイクダウンの時間です。

 

シェイクダウン、そして

 少しタイヤの主張が激しくなって黄緑とのコントラストが格好良くなった自転車を駆っていつものミニ峠でシェイクダウン。インプレ記事もまた別に書きますが、軽い!

仮にも科学に携わる人間としてはいくつもの要素を一度に変えてしまうとまともなインプレができないということくらいは認識していますが、あえて書きます。

25cのGP4000s2は軽い!

wiggleよりも安い価格でタイヤを買える機会がそう多いわけではありませんが、今回のセール価格ではSpecializedの練習用タイヤとこのコンチネンタルGrand Prix 4000sIIの単価価格差は10ドルもありません。以下のGCNのビデオでも言われていますが、タイヤはケチらずに、良いと言われているものを使いましょう。

www.youtube.com具体的な違いとしては、信号で完全停止状態からペダルをはめて踏み込む間の低速・低回転時にギア2枚分くらい軽くなったように感じます。遠心力も慣性もない状態でタイヤの接地部分にもろにトルクがかかるような状態で軽量・低抵抗のタイヤは威力を発揮します。もちろん巡航時にも違いは明確に出ているはずですがパワーメーターは持っていないので体感的には低速での踏込みの時の違いが印象的でした。

 

...しかしここでアクシデントが。

タイトルから推察できると思いますが、初めてスポーツバイクに乗った小学3年生の時から十年以上ある私の自転車史の中で初の出来事が起こりました。

パーーーーーーーン!!

と街中に響き渡るような破裂音とともに、後部タイヤがバーストしたのです。

何もパンクの原因になるようなものが落ちていない綺麗な道路で何故?バーストってもう少し広く裂けるんじゃなかったか?これって初期不良として交換してもらえるのか?そもそも購入後5時間でバーストとかパンクとかするのか?とパニックになりかけましたが自宅から何十キロも離れたところでメソメソしているわけにもいかないので道端でパンク修理を始めました。

 

その後どうなったかという顛末は後編にて。

ではまた。

https://twitter.com/Sterling_Road/status/901160866715807749

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