カリフォルニア通信

胸が踊るような何かを、カリフォルニアの空の下から。ロードバイクと写真と音楽と物理について。

カーボンホイールを考える: Easton EC90 SL (1/3)

 こんにちは。

 

早いもので、私が愛車、黄タマ号(Specialized Tarmac SL4, 2017年モデル)と出会ってから8ヶ月。

軽快かつ安心感のあるフレームや一瞬で変速の決まるアルテグラには愛着が増すばかりですが、ひとつだけどうしてもアップグレードしたいと思い続けてきた部分がありました。

ホイールです。

 

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以前は予算を500-700ドル(5-7万円)と見積もってその範囲内で最適と思われるWiggleのオリジナルブランドPrimeホイールをリサーチしていました(今でも一番人気のある記事です)が、時が経つにつれて私がホイールに求めるものも変わって来ました。

Primeホイールまとめ記事:

sterling-ym.hatenablog.com

 

これまでは

  • 軽量化は正義
  • 自分はクライマーだからエアロ化は二の次

だったのが、

 

  • 山は実力でそこそこ登れる
  • 平坦で仲間に迷惑をかけたくない
  • でも山でのアドバンテージを最大にいかすために軽量化志向は捨てたくない

 

という方向に向き始めたのです。

 

それはというのも、自分で布教しまくって増やした自転車仲間と一緒に走るようになって「脚質」の違いを初めて体感したから。

 

もともと「坂道でしか本気出さない」ローディーのつもりでしたが、初心者であるはずの友人たちと一緒に平坦を走っていると「あれ、これは坂道でしか本気出さないんじゃなくて坂道でしか本気出せないんじゃないのか!?」と思い始めたというわけです。

 

たとえば、Stravaを見てわかる一例として:

斜度10%くらいの坂道で友人が休憩している間にアタックしてみたらデイリーランキング1位/50人。

下り斜度2%くらいの高速区間で友人とアタックしてみたら友人を振り切れずしかもデイリーランキングで50位/100人。

 

 ツアーオブカリフォルニアのルートだとプロの記録が残っているのでどちらもKOMには到底及びませんが坂道と平坦では周囲のサイクリストと比較しても実力に偏りがあることが分かります。

ちなみに私の身長体重はそれぞれ 190cm70kg 166cm50kg, 登坂以外を受け付けないフライ級です。日本人としても小柄な部類に入ると思います。

 

そんなことを考え続けてはや半年。

遂にこの時がやってきました。

Wiggleの大セールです。

 

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物欲の塊のような私にとってこれは外せない機会。

あわよくば良いホイールが安くなっていないか...と何日もかけてスキャンしていたところ、Eastonホイールが安くなっていることに気が付きました。

 

Eastonとは:

自転車のパーツを作るアメリカの会社。独自のEC90というグレードのカーボンを開発してカーボンの軽量・エアロパーツを専門に売り出しています。

主にMTBシクロクロスの世界で活躍していますが、ロードでもEC90の55mmエアロホイールは特に人気が高く、以前はBMCにホイールを供給していました。

https://www.eastoncycling.com/

 

BMCといえばBMCがスポンサーを撤退するかもしれないとのことで話題になっています。新シーズンが始まったばかりなのに失業の心配をしなければいけないチームの選手たちは少し可哀想です。

昨年は現Education Firstの選手たちが必死にスポンサー探しのアピールでブエルタの最中にペロトンの先頭に出ていたりしましたね。なんだかF1の世界を彷彿とさせるものがあります。

 

閑話休題

Wiggleを見ていると、そのEastonが誇る極厚ファントムリムを持つ38mmチューブラーが50%OFFになっていたのです。クライマーとしての意地を張って軽量化しつつできるだけエアロにするという無茶な話を満たすにはチューブラーの不便を受け入れるのもありかなと思いかけていた矢先。

 

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photo:

Eastonは黒地に白い輪郭線で引かれたロゴがカッコいいので以前から気になっていたのですが、合計1.16kgという軽量ホイールにzippの303よりも効果の高い(Easton自社調べ)エアロの特性を持てるなら文句はありません。というか本当なら凄すぎないかそれ。

 

ということでめちゃめちゃ気になったEASTONホイール、ボラワンばかり履かせる日本人にはEASTONなんて眼中にないようで、なかなか使い手を見かけないので自分でリサーチしてみました。

スペックの紹介は次の記事にて。

 

ではまた!

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