カリフォルニア通信

胸が踊るような何かを、カリフォルニアの空の下から。ロードバイクと写真と音楽と物理について。

2018-01-01から1年間の記事一覧

本を読む:黄昏の百合の骨、その姿の消し方

黄昏、という漢字の読みを知らずに恩田陸の「黄昏の百合の骨」を読んだのは小学校高学年のときだったような気がします。 当時の僕は学級委員に進んで立候補するような活発な性格ながらピアノの練習に日々時間を割いており、ピアノを弾かない時間には本を読ん…

ドラッグの匂い、線香の香り

夜、日付が変わる頃。 疲れを見せずに営業を続けるホットドッグ店。大音量でヒップホップを流しながら路上駐車する車。触れ合う男女。悪態を吐きながら彷徨う浮浪者。 そして街中に溢れる大麻の匂い。 これは、世界有数の大学を擁する街が見せる別の側面です…

それから起こったすべてのこと

...似たような名前の小説があった気がします。 いつの間にかブログを開始して1年以上、その間わずか20程度の投稿、しかも最後に書いてから5か月という無茶苦茶な時間が過ぎてしまいました。 色々なことがありました。長年の夢の一部が実現に近付き、住む街が…

カーボンホイールを考える: Easton EC90 SL (3/3) インプレ編

お待たせしました! sterling-ym.hatenablog.com詳細リサーチ編からの続きです。 日本でEASTONを使っている方は少なめでインプレ記事があまり多くないのでなるだけ詳細に、どの他のインプレ記事よりも深く掘り下げるつもりで書いてみます。 2018年3月某日、…

カーボンホイールを考える: Easton EC90 SL (2/3)

前回からの続き。 sterling-ym.hatenablog.com wiggleで時折半額程度まで値引きされることのあるEASTONホイールが買いかどうかをデータから検証します。 EASTONとは EASTONは1922年にアメリカで創業された歴史あるアメリカの会社です。主に「筒状のもの」を…

ホーキング博士と感覚的物理 : 時空間歪みの観測

こんにちは。 ついに、あの人が逝ってしまいました。 ホーキング博士。物理学会のみならず一般人にもよく知られる珍しい存在の偉大な学者さんでした。 www.nytimes.com 宇宙物理を学ぶ学生の私としてはひとつの大きな時代の終わりを感じます。 時代の終わり…

カーボンホイールを考える: Easton EC90 SL (1/3)

こんにちは。 早いもので、私が愛車、黄タマ号(Specialized Tarmac SL4, 2017年モデル)と出会ってから8ヶ月。 軽快かつ安心感のあるフレームや一瞬で変速の決まるアルテグラには愛着が増すばかりですが、ひとつだけどうしてもアップグレードしたいと思い続け…

原点からの距離: 小澤征爾の入院で思うこと

こんにちは。 ずっとロードバイクの話題を続けていましたが今日は私にとって重要なニュースを見つけたので少しだけ音楽の話を。 日本の誇るマエストロ、小澤征爾氏が入院されたとのこと。 headlines.yahoo.co.jp 私にとって小澤征爾さんには一ファンとしてだ…

ツアー・オブ・カリフォルニアを走る:サンノゼ市 San Felipe Road (1)

こんにちは。 元々この原稿は2月中旬に書いていたものでしたがいつの間にか3月になってしまいました。仕事も勉強も量自体は以前とあまり変わらないはずなのに細々したことが増えたので体感的にはとても多忙な日々を過ごしています。 今日は風邪をひいて自転…

あけましてグラベルロード(3/3)購入編

あけましてグラベルロード。 あけましておめでとうございますと言っているうちにいつの間にか2月。師走って本当は1月のことだったんじゃないだろうかというくらい一気に過ぎ去っていきました。 もうあけましておめでとうというような時期でもないかもしれな…

あけましてグラベルロード(2/3)

sterling-ym.hatenablog.com あけましてグラベルロード(1/3) からの続き。 前回の記事ではグラベルロードがどういう特徴を持っているかを理解したので、今回はいよいよその存在意義について。 グラベルロード/グラベルバイクの意義 ロードバイクに初めて乗っ…

あけましてグラベルロード(1/3)

あけましておめでとうございます。 日本にいるときは何気なくつかっていたこの挨拶がとても懐かしく感じます。 Happy New Yearは新年になる前から使う言葉で、よいお年を!というのとセットのような感覚です。だから新年を迎えてめでたい、ありがたい、フレ…

(c)sterling studio 2018, All rights reserved.