カリフォルニア通信

胸が踊るような何かを、カリフォルニアの空の下から。ロードバイクと写真と音楽と物理について。

あけましてグラベルロード(1/3)

あけましておめでとうございます。

 

日本にいるときは何気なくつかっていたこの挨拶がとても懐かしく感じます。

Happy New Yearは新年になる前から使う言葉で、よいお年を!というのとセットのような感覚です。だから新年を迎えてめでたい、ありがたい、フレッシュな気持ちで今年も頑張ろう、よろしくお願いします、というような感覚が非常に日本的というかアジア的なものなのだということを実感します。

 

さて、最後に記事を更新してからだいぶ時間が経ってしまいました。

Primeホイールの記事が人気で毎日かなりの数のPVがあるみたいですが私自身ホイールは未だに手に入っていません。来月までに予算を貯めよう!と思いつつ半年が経ってしまいました。春までには手に入れたいなあ。

前回の記事では自転車乗りにとって写真はどうあるべきかというようなことを書いていましたがあの後にカメラのレンズを3本も仕入れたり写真を撮りまくっていたこともあり私には結論が出せませんでした。そのうち気が向いたら続きを書きますね。

 

最近の写真たち。暖冬のおかげで真冬のはずなのに秋と同じ格好で走り回っています。いまだに紅葉が残っていたりして楽しいです。

f:id:sterling-ym:20180103060046j:plain

 

下から取るとダイナミックな写真になるけどコラムカットしていないのが目立ちます。

ポジション固定してから何千キロも走ったけど取返しのつかない作業だけにコラムカットにはいまだに踏み切れず。

f:id:sterling-ym:20180103060049j:plain

 

↓下はおそらくこの秋冬で一番気に入っている写真。広角単焦点レンズで撮って少しクロップすると遠近感とか視野の感覚的に人間の視点に近い感覚が得られる気がします。

秋は黄タマくん(=愛車)の少し緑がかった黄色が映える季節。写真撮影を楽しみながら色々なところに行きました。

f:id:sterling-ym:20180103060210j:plain

 

写真の話はさておき、せっかく新年に記事を更新するのだから何かとても新しいことを書こう!ということで今日はグラベルロードのお話し。

グラベルロードって何?何のためにあるの?ロードとは違うの?ロードじゃだめなの?逆にMTB(=マウンテンバイク)とは違うの?という私自身が抱いていた疑問を年末年始の間のリサーチで解消したのでメモとして残しておきます。

多分3回に分けます。そしてその次にはインプレ記事も...?(意味深)

 

あくまで私自身の理解なので間違っている部分があれば教えてください。

 

グラベルロードとは

グラベルロードとは、ロードバイクの一形態。欧米ではグラベルバイクとも。コンポーネントやフレームの構造はロードバイクを基準にしつつオフロードに対応するような機能・特徴を盛り込んだバイクです。ロードバイクMTBの間とかシクロクロスのロングライド用とかいう言い方をされることもありますが私の調べた限りの特徴としてはあくまでロードバイクの亜種であってロードバイクから離れた新しいジャンルではありません。

 

こちらは毎度おなじみGCNのプレゼンター、サイモンのグラベルバイク。レース仕様なのでアグレッシブな設定になっています。

www.youtube.com

 

グラベルロードの主な特徴は以下のとおり。

 

ワイドタイヤに対応

ただしロードバイクのホイールの直径基準であるる700cが基本となるので最初からMTB用の小径ホイールをつけていることはほとんどありません。

 

・ディスクブレーキ

2016-17年頃からやっとディスクロードの概念が普及してきましたが従来のロードバイクリムブレーキが前提だったためその決定的な弱点である悪天候時のブレーキングを改善するためにグラベルロードにはディスクブレーキ装備が一般的になっています。

 

・マッドガード(泥除け)に対応するタイヤクリアランス

ワイドタイヤに対応するだけでなく悪天候のロングライド時に大活躍する泥除けを装備できるものが増えています。泥除けや荷台を装備するためのネジ穴が最初から開いているのが特徴(例外はあります)。

 

・アップライトな姿勢

もちろん設定次第で変わりますがグラベルバイクはロードバイクよりも「攻めない」姿勢で乗ることが前提となります。サドルに近いハンドルや少し高めのステム位置が基本。

 

・コントロール性の重視

ロードバイクは空気抵抗を最小にすることを第一目標として姿勢が決定されますがグラベルロードはアップライトなだけでなくオフロードでのコントロール性を重視して設計されています。幅広のドロップハンドル、少し寝かせ気味のフォーク角度、地面からの位置が高いBB(ボトムブラケット=クランク回転の中心となるベアリング部)、短めのステムなどがその例です。キャノンデールのSLATEやスペシャライズドのDivergeのようにサスペンションを装備するものもあります。

 

・メンテナンス性の重視

オフロード=泥がつきやすい=掃除とメンテナンスが必須。高価なバイクでもメンテナンス性の重視した結果 internal routing (=フレーム内にブレーキやシフターのケーブルを通して綺麗に見せるミドルレンジ以上のロードバイクにはほぼ必ず採用されるケーブルのルーティング方式) を採用しないモデルがあります。

また悪路ではシクロクロスのように肩に担いで踏破することも想定されておりアウタールーティングの場合もケーブルがダウンチューブ(自転車の下側のフレームを構成するパイプ)側に設定されています。ケーブルがトップチューブにあると持ちにくいのでこれはかなり嬉しい気遣いです。

 

f:id:sterling-ym:20180103061706j:plain

(c)BikeRadar. All rights belong to: Best gravel and adventure road bikes - BikeRadar

 

実物が気になる方は人気グラベルバイクを紹介したBikeRadarの記事も読んでみてください。英語記事ですが写真を見るだけでグラベルバイクの雰囲気が分かる良い内容となっています。

www.bikeradar.com

次回はグラベルバイクのアイデンティティと使用目的について書きます(忘れなければ)。ではまた!2018年もよろしくお願いいたします。

(c)sterling studio 2018, All rights reserved.