カリフォルニア通信

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ガーミンの新製品!Garmin edge 1030の製品情報

あーー、ガーミンが欲しい。

という声をTwitterで毎日ちらほらと見かけます。ガーミンとは自転車につけるサイクルコンピュータの代表的なブランド。機能も価格もバリエーションが豊富で、日本ではモデル名にJをつけた日本独自版が発売されています。

その最高峰に位置するのが、Garmin edge 1000(J)。タッチパネルでスマホのように地図やデータを扱えるのが特徴で、大きな画面も人気の要因でした。

そのハイエンドモデルの最新版が昨日リリースされ、進化したペダル型パワーメーターとともに情報が明らかになりました。

当然ながらまだ現物は持っていませんが、英語サイトのインプレ記事などをもとに、ここまでに分かっている情報を整理してみます。

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(画像ソース:NEW! Garmin Edge 1030 GPS computer and Vector 3 power pedals unveiled | road.cc

今回Garminから発表された内容

Garmin edge 1030の発売(単品で6万円程度)

Vector 3 の発売

Vector 3s の発売

Gamin Edge 1030 と1000の違い

今回の発表は既製品からのアップデートということで外見やコンセプトは大きく変化してはいません。800シリーズにも使われているタッチパネルとボタンの併用スマホアプリのようなUI、スマホや各種センサとの連携 などに関してフラッグシップモデルである1030に死角はありません。主な違いは弱点であったナビの信頼性と電池の持ちを改善した点とソーシャルサービスとの連携が強化された点です。

ナビの信頼性

ナビを扱う会社の製品において、情報量はその信頼性を決定するうえで圧倒的な差を生み出します。地図に載っていないような細いサイクリングロードや逆に地図には載っているのに自転車が通行できない道路、路面の荒れ具合や工事による通行止め、注意が必要な急カーブなど、いざというときに本当に必要になるのは地図の線ではなくてその周りの情報Garminはあくまでサイコンであるためこうした点がスマホのアプリに比べて若干弱いと言われることもありましたが、もう心配は必要なし。ガーミンが今まで数年間かけて発達させてきたSNSとの連携技術を応用して圧倒的な情報量を利用した現代的なナビを体験することができます。そしてその情報が自転車のために特化しているというのが嬉しいポイント。

電池の持続時間

タッチパネル式の画面の最大の弱点は輝度を上げないと日光の下で見にくくなること。そして多くの液晶は輝度をあげるときに必要な追加のエネルギーは輝度が上がるごとに増えていくという残念な弱点を持っています。これは実際の明るさではなくて人間の眼の仕組みによるものですが、ともかく屋外の使用が前提になるサイコンでは特に電池の持ちが非常に悪いのが弱点。ロングライドや複数日のライドで途中で充電ができない場合を考えると電池の改善は必須でした。

今回の発表では、電池の持ちは約20時間。なかなかのものです。そして嬉しいのは電池パックをもうひとつ取り付けると時間が倍増する(+24時間)という点。ガーミンの裏につけるタイプのようなので裏側にライトやカメラをつけている方は対処が必要になりますが、マップを手放せないライドなどでは重宝しそうです。ガーミンも公式HPにて「安心して簡単に。」という謳い文句で電池の追加パッケージを紹介しています。画像は電池パック取り付け時に側面から見た状態。f:id:sterling-ym:20170830151732p:plain

 

(ソース:Edge® 1030 | Garmin

SNSとの連携、仲間との通信

もともとは独立してデータを計測する目的で作られたサイコンですが、今は時代の流れを反映してIoT端末としても機能するようにデザインされています。これまでにもあった位置情報共有サービスなどをはじめ、Stravaの区間情報を表示してレース気分でタイムアタックに挑戦したりトレインからちぎれた仲間ともGarmin同士で簡単に連絡を取りあったりすることができます。

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(ソース:Edge® 1030 | Garmin

まとめ

いかがでしょうか。

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新旧の通信規格で各種センサやカメラ、パワーメータなどの情報を統合することができるほか、それを外部デバイス効率的に送信・共有・同期することもできるマルチツールとして生まれ変わったGPSサイコン、ガーミンエッジ 1030。少しお値段は張りますがこれまでの投資で金銭感覚のずれてしまったサイクリストには絶好のアイテムかもしれません。なおガーミンは最近の製品でバグを連発しており今回の製品でも最初の数か月間はパッチが公開されるたびにアップデートを繰り返すことになると予測されます。落ち着いてから買うのも手ですが、人柱になる覚悟のある方はぜひ購入してみてください。予算がない方は一緒に呟きましょう。あーーー、ガーミンが欲しい。

海外では実機を使ったデモやインプレ記事の公開が始まっています。他にも情報が入り次第追加で記事をアップデートします。

ではまた。

 

参考文献:

・ガーミン公式

buy.garmin.com

・外部記事

road.cc

www.bikeradar.com

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